矯正治療を早く終わらせたい!そのための工夫や長引く理由を解説
2025/05/20

こんにちは、港区(三田・赤羽橋)の矯正歯科専門医院、矯正歯科クリニック三田赤羽橋です。
矯正治療を始めた方の中には、「一体いつになったら終わるのか…」とその長さに戸惑っている方もいるのではないでしょうか。
また、矯正治療をしようと検討してはいるものの、治療の終了までに数年かかることや「矯正治療は長引く傾向がある」と聞いたことで、一歩を踏み出せない方も少なくないのではないかと思います。
矯正治療は時間と根気のいる治療法ではありますが、いくつかの点に注意することで、その期間を必要以上に長引かせないようにすることが可能です。
矯正治療にかかる期間や長引く理由、さらに治療を早めるための工夫について解説します。
矯正治療にかかる期間
ワイヤー矯正

ワイヤー矯正の治療期間は、1〜3年ほどです。
この期間中は、月に一度の頻度で歯科医院に通院してワイヤーの調整や歯の移動具合の確認を受ける必要があります。
表側ではなく歯の裏側に装置をつける「裏側矯正(舌側矯正)」の場合には、装置の位置によって調整の難易度が少し上がることなどから、表側矯正よりも治療期間は長めになることが一般的です。
通院頻度も表側矯正より高めになるため、治療期間中は細かいスケジュールの調整が必要です。
また、ワイヤー矯正では、食べ物が歯や装置に絡まりやすくなることで、何も装置を付けていない時よりも虫歯や歯周病のリスクが高まります。
虫歯や歯周病ができた場合、その治療を優先するために矯正治療が中断され、その分治療期間が長引くこともあります。
マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明なマウスピースを複数枚作成し、それを順番に装着していくことで徐々に歯を移動させる治療法です。
治療期間は一般的に1〜3年程度であり、治療の経過観察やメンテナンスのために、1〜3ヶ月ごとに歯科医院に通院します。
マウスピースは1日20〜22時間以上装着する必要がありますが、取り外しが可能で目立ちにくいという大きなメリットもあります。
ただし、取り外しが可能な分、装着時間を守らないと治療が長引いてしまいます。
矯正治療が長引く原因
重度の不正咬合

矯正治療の期間が延びてしまう主な原因の一つに、重度の不正咬合があります。
不正咬合が重度であると、希望する歯並びに整えるまでの治療期間が長くなります。
また、きれいに歯を並べるために、抜歯をしてそのスペースを作る場合もあります。
そのような場合、歯を動かす距離が長くなり、その分歯列の調整に時間がかかるため、全体的な治療期間も長くなります。
歯の動くスピードの個人差
歯の動くスピードには個人差があります。
一般的には、若い方ほど骨の代謝が良いために歯の動きが早い傾向にあります。
また、成人男性の場合はあごの骨が硬い傾向があるため、歯が動かしづらいとされています。
こうした歯の動くスピードの個人差も、矯正治療の期間を左右します。
悪習慣

歯ぎしりや食いしばり、舌が前歯を押すといった習慣があると、スムーズな歯の移動が妨げられ、治療が長引きます。
そのため、こういった悪習慣を改善することは矯正治療においてとても重要です。
ほとんどの場合、このような癖は無意識で行っているため、意識的に改善していく必要があります。
口腔ケアが不十分

矯正治療中に虫歯や歯周病になってしまうと、その治療が優先されるために矯正治療が一時中断される可能性があり、その結果治療期間が長引く可能性があります。
矯正治療を受けている間は、装置が障害となり、歯磨きが通常よりも難しくなります。
特にワイヤー矯正の場合は、ワイヤーやブラケット部分に汚れが残りやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まるため、装置の形状に合わせた丁寧なデンタルケアと定期的なクリーニングが必要です。
定期的に通院できていない
矯正治療を計画通りに進めるためには、4〜6週間に一度という頻度で歯科医院に通院する必要があります。
定期的な通院が難しくなると、治療が長引いてしまう恐れがあるため、先々のスケジュールを考慮し、余裕のある時期を選んで矯正治療を開始するようにしましょう。
矯正治療を早く終わらせるためにできること
歯科医師の指示を守る

矯正治療中は、通院頻度や装着時間、食事における注意点など、多くの指示が歯科医師から出されます。
面倒に感じることもあるかもしれませんが、これらの指示をしっかりと守ることで、シミュレーション通りに治療を進めることが可能になります。
特にマウスピース矯正における装着時間は治療の進捗に直結するため、治療期間を長引かせないためにもきれいに歯を並べるためにも、装着時間をしっかり守るようにしましょう。
悪習慣を改善する

舌や口周りの癖は矯正治療を長引かせる一因となります。
こうした癖は無意識で行うことが多いので、改善には根気が必要です。
舌を正しい位置に保つことや舌の筋力を鍛えるトレーニングが必要となる場合もありますので、歯科医師と相談しながら率先して取り組むようにしましょう。
日々の口腔ケアを欠かさずに行う

矯正治療中は、装置に汚れが蓄積しやすくなるため、口腔ケアがいつも以上に大切になります。
矯正装置でブラッシングが難しい場合は、歯間ブラシやデンタルフロスも活用して丁寧にケアを行ってください。
マウスピース型の矯正であれば取り外しが可能なため、通常のブラッシングに加えてフロスや歯間ブラシも併用することで、汚れをしっかりと除去することができます。
バランスのいい食事をとる

特に矯正治療の初期は、装置を装着していることにより、かむ際に痛みや違和感を伴うことがあり、それにより食事が偏ることが多くなります。
しかし、歯周組織の健康を維持するためには、栄養バランスのとれた食事が欠かせません。
カルシウムやマグネシウム、ビタミンDなど、骨の再生をサポートする栄養素を意識的に摂取することで、歯や歯ぐきの健康を維持しましょう。
食材をいつもより小さく切る、やわらかくするなど調理方法を工夫すると食べやすくなります。
まとめ
矯正治療は時間がかかる治療ではありますが、治療を始める前に計画立てやライフスタイルの見直しを行い、悪習慣の改善などにも並行して取り組むことで、治療期間を短くできる場合があります。
一日でも早く整った歯並びを手に入れるために、治療を長引かせるような行為は控えるようにしましょう。
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