矯正治療で中顔面が長くなる?そういわれる原因や対処法を解説
2026/04/20
こんにちは、港区(三田・赤羽橋)の矯正歯科専門医院、矯正歯科クリニック三田赤羽橋です。
中顔面は、顔面を上・中・下の三つに分けたときの中央部分、目の下から上唇までの範囲を指します。
歯列矯正を検討している患者さんの中には、中顔面が伸びてしまうのではないかという不安をお持ちの方もいますが、矯正治療をすることでそのような変化が起こることはあるのでしょうか。
今回は、矯正治療と中顔面の変化について解説します。
矯正治療で中顔面が長くなるといわれる理由
上唇の位置の変化
抜歯を伴う矯正治療では、前歯を後方に移動させる過程で上唇の位置が後退することで、鼻の下から上唇までの距離が視覚的に長く見えるようになることがあります。
特に出っ歯の治療で大きく前歯を下げた場合には、この変化を感じやすくなります。
元々の骨格的特徴
治療前から中顔面が長めの方が矯正治療を受けた場合、中顔面がより長くなったように感じることがあります。
これは、歯並びが整ったことで顔全体のバランスが変わり、元々の骨格的特徴が目立つようになったためです。
実際に中顔面が長くなるケースとは
矯正治療によって実際に中顔面の長さが変化するケースは限定的です。
例えば、成長期のお子さんの場合には治療中にあごの成長が進行するため、中顔面の垂直的な成長が生じることで、矯正治療によって中顔面が長くなったと感じることがあります。
成人の患者さんの場合は、骨の成長がすでに完了しているため、骨格そのものが大きく変化することは基本的にありません。
ただし、歯の移動に伴って軟組織である唇や頬の位置関係が変わることで、見た目の印象が変化することはあります。
矯正治療による後悔を防ぐためのポイント
綿密な診断と治療計画
中顔面の変化を抑えるためには、治療開始前の詳細な診断と治療計画の立案が必要です。
患者さんの要望をしっかりとヒアリングしながら、機能面と審美面の両方を考慮した治療計画を立案する歯科医院を選ぶようにしましょう。
また、セファロ分析は矯正診断において欠かせない検査です。
この分析により、上顎骨と下顎骨の位置関係、顔面高の比率、前歯の傾斜角度など、多くの計測値を得ることができます。
顔貌写真による総合的な評価
正面と側面からの顔貌写真を用いることで、軟組織の状態や表情、顔全体のバランスを視覚的に評価することができます。
これらの写真を治療前後で比較することで、変化を客観的に把握することが可能です。
矯正治療中の対処法とモニタリング
治療を開始した後も、定期的なチェックとモニタリングは欠かせません。
特に成長期のお子さんの場合は、成長の程度や方向によって、矯正治療中にも治療方針を柔軟に変更する必要があります。
定期的に治療経過の確認を行い、あごの成長を追跡することで、成長に伴う中顔面の変化を適切に管理することができます。
治療途中での計画修正も。
矯正治療は計画通りに進まないこともあります。
歯の動き方がシミュレーション通りにいかなかったり、治療期間中に虫歯や歯周病が発生したりすることはゼロではありません。
そのような場合には、途中で治療計画を見直すことが重要です。
中顔面への影響が懸念される兆候が見られた場合には、早期に対策を講じて調整を行います。
中顔面の変化を防ぐための方法
非抜歯矯正
非抜歯矯正は、健康な歯を抜かずに矯正治療を行う方法です。
歯の本数を保つことができ、上唇の後退を抑えられるメリットがあります。
ただし、すべてのケースで非抜歯治療が可能なわけではありません。
重度の叢生がある場合や、前歯が大きく突出している場合には、非抜歯で無理に並べようとすると、前歯がさらに前方に出てしまったり、治療後の後戻りが起こりやすくなったりするリスクがあります。
部分矯正
全体的な矯正治療ではなく、気になる部分だけを治療する部分矯正という方法もあります。
前歯のみを対象とした部分矯正であれば、臼歯への影響を抑えることができ、顔面高の変化も起こりにくくなります。
ただし、部分矯正で改善できる範囲には限界があり、噛み合わせの問題が大きい場合には全体矯正が必要となります。
外科的矯正治療
骨格的な問題が大きい場合には、外科的矯正治療を併用することで、より良い結果を得ることができます。
特に下顎が後方に位置していて顔面高が長い骨格の方には、下顎を前方に移動させる手術を組み合わせることで、バランスの取れた顔貌を実現しやすくなります。
口腔習癖の改善
舌の位置や嚥下の仕方、口呼吸などの口腔習癖は、歯並びだけでなく顔貌にも影響を与えます。
例えば、特に常に口を開けている習慣がある方は、顔面高が長くなりやすい傾向があります。
矯正治療と並行してこれらの習癖を改善することで、より安定した治療結果を得ることができます。
治療後のケアと長期的な安定性
矯正治療が終了した後は、後戻りを防ぐために保定装置を装着します。
保定期間の目安は1年から2年ほどです。
保定装置を継続して使用することで、歯の位置が安定し、矯正治療によって整った顔貌のバランスも保ちやすくなります。
矯正治療後のメンテナンス
定期検診
矯正治療後も定期的に通院し、歯並びの状態や噛み合わせをチェックすることが大切です。
わずかな変化でも早期に発見することで、大きな問題になる前に対処することができます。
美しい歯並びを長く維持するためには、患者さんご自身による日々のケアと、定期的な歯科医師によるチェックの両方が欠かせません。
生活習慣と長期的な維持
矯正治療後の整った歯並びを維持するためには、生活習慣に気を配ることも重要です。
硬いものを前歯で噛む癖や、頬杖をつく習慣、うつ伏せで寝る習慣などは、歯並びに悪影響を与える可能性があるため意識的に改善するようにしましょう。
また、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、就寝時にマウスピースを使用することで歯やあごへの負担を軽減できます。
まとめ
矯正治療は、事前の詳細な検査を踏まえた治療計画のもとで進められます。
その過程で顔貌に変化が生じる場合もありますが、治療前に十分な説明とすり合わせを行うことで、機能面と見た目の両面に配慮した結果を目指すことが可能です。
歯科医師と十分にコミュニケーションを取り、希望や不安に感じている点は遠慮なく伝えておきましょう。
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