40代からの矯正治療で歯周病リスクを軽減するためのポイントを解説
2026/02/20
こんにちは、港区(三田・赤羽橋)の矯正歯科専門医院、矯正歯科クリニック三田赤羽橋です。
40代は、社会的にも経済的にも安定し、健康や美容に投資する余裕が生まれやすい時期です。
そのため、この年代になってから矯正治療を考える方も少なくありませんが、大人になってからの矯正治療には、小児矯正や10、20代の頃の矯正とは異なる注意点があります。
中でも歯周病は、その代表例です。
今回は、40代からの矯正治療で歯周病リスクを軽減するためのポイントを解説します。
40代の口内環境とは
40代に入ると、口内環境は大きく変化するようになります。
例えば、加齢により唾液の分泌が減少し、細菌の洗浄作用や酸の中和機能が弱まることで、歯周病のリスクが増加します。
さらに、それまでの生活習慣や食習慣によって歯には摩耗や着色が蓄積し、歯肉の退縮により歯根面が露出することで虫歯や知覚過敏のリスクも増加します。
これらの変化は、矯正治療のリスクとなるため、矯正治療を始める際に頭に入れておくことが大切です。
歯周病と矯正治療の関係性
矯正治療中は装置が口腔内に装着されるため、歯垢や食べかすがたまりやすくなります。
歯垢の蓄積は歯肉炎を招き、放置すると歯周病へ進行します。歯周病が悪化すると歯槽骨が破壊され、矯正期間の延長や治療後の後戻りにつながる恐れがあります。
一方で、矯正治療によって歯並びや噛み合わせを整えることは、将来的な歯周病の予防に役立ちます。
歯並びが整えば歯磨きがしやすくなり、歯垢を除去しやすくなります。
さらに、噛み合わせの改善によって歯にかかる力のバランスが整い、歯周組織への負担も軽減されます。
矯正装置の選び方
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットと呼ばれる小さな装置を接着し、そこにワイヤーを通して力を加えて歯を移動させる矯正方法です。
この方法のメリットは、複雑な歯の移動にも対応できる治療精度の高さです。
特に重度の不正咬合や、大幅な歯の移動が必要な症例では、ワイヤー矯正が第一選択となることが多くあります。
しかし、40代の方にとっては、審美性の面が課題となることもあります。
金属のブラケットとワイヤーが目立つため、職業上の理由で躊躇される方も少なくありません。
歯周病リスクの観点では、ブラケットとワイヤーの周囲に歯垢が蓄積しやすく、日常的なケアが困難になるという課題があります。
特に歯と歯ぐきの境目部分や、ブラケット周辺は汚れがたまりやすく、歯周病のリスクが大きくなります。
マウスピース矯正
マウスピース矯正は、透明なプラスチック製のマウスピースを段階的に交換しながら歯を移動させていく方法です。
装置が透明で目立ちにくく、取り外しが可能なため、食事や歯磨きを通常通り行うことができます。
歯周病リスクの面では、マウスピース矯正は食事の度に装置を取り外すため、歯垢の蓄積を抑え、歯周病の進行リスクを軽減することができます。
ただし、マウスピース矯正は複雑な歯の移動や、歯根の移動を伴う治療には適応が限られます。
また、装置の装着時間が治療経過に直結するため、患者さんの自己管理能力が求められる治療法でもあります。
歯周病リスクを軽減するためのポイント
矯正治療前の歯周病検査
40代で矯正治療をする場合、治療開始前の歯周病検査がとても重要です。
この検査では、歯ぐきの状態、歯周ポケットの深さ、歯槽骨の状態などを詳細に調べます。
そのうえで、歯周病が進行している場合には、まず歯周病治療を行い、口腔内の環境を整えてから矯正治療に移行することが一般的です。
炎症が残ったまま矯正治療を開始すると、治療中に歯周病が急速に悪化するリスクがあります。
矯正治療中のセルフケア
矯正治療中のデンタルケアは、歯周病予防のために非常に重要です。
歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスも併用し、口腔内全体をしっかりケアすることが求められます。
矯正治療中の定期検診
矯正治療中は、装置の影響で歯磨きが難しく、歯垢や食べかすが残りやすくなるため、定期的な検診が欠かせません。
定期検診では、歯や歯肉の状態をチェックするだけでなく、専用の器具を使って装置周りの清掃や歯垢・歯石の除去を行います。
矯正治療中の生活習慣
40代の矯正治療中は、食事内容や生活習慣にも注意が必要です。
硬さや粘着性のある食品は、矯正装置を破損させる可能性があるだけでなく、オーラルケアが難しくなることから歯周病のリスクを高めます。
治療期間中はそのような食べ物をできるだけ控え、食べる場合には装置や歯、歯ぐきに負担を与えないように慎重に噛むようにしましょう。
栄養バランスの観点では、歯周組織の健康維持に必要なビタミンCやビタミンD、カルシウムなどの栄養素をバランスよく摂取することが大切です。
また、喫煙は歯周病のリスク要因の一つです。
タバコに含まれるニコチンは血流を悪化させ、歯周組織の治癒を阻害するため、矯正治療をきっかけに禁煙に挑戦するようにしましょう。
ストレス管理と睡眠の質
慢性的なストレスは免疫機能を低下させ、感染に対する抵抗力を弱めます。
歯周病菌に対する体の防御機能が低下し、炎症が悪化しやすくなるため、適度な運動や趣味、リラックスのための時間を持つことが大切です。
また、規則正しい生活や睡眠時間を十分にとることも重要です。
40代の矯正治療の治療期間と予後
40代以降の矯正治療は、若年者に比べて治療期間が長くなる傾向があります。
これは、加齢とともに歯の移動速度が緩やかになることや、歯周組織の治癒能力が低下することが原因です。
一般的には2年から3年、場合によってはそれ以上の期間を要することもあります。
また、治療完了後も、後戻りを防ぐためのリテーナー(保定装置)の使用が必要です。
治療が完了するまでに5年以上の時間がかかることもめずらしくありませんので、そういった点も踏まえて治療計画を立てるようにしましょう。
まとめ
40代からの矯正治療で歯周病のリスクを抑えるには、治療前の検査や必要に応じた歯周病治療に加えて、治療中の丁寧なデンタルケア、定期的なメンテナンス、生活習慣の見直しが欠かせません。
自身の口内環境や生活習慣に応じた治療計画を立て、それを着実に実行していくことが大切です。
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