あごが後ろに下がっている下顎後退症とは?原因と治療法を解説

      2025/09/20

港区(三田・赤羽橋)の矯正歯科専門医院、矯正歯科クリニック三田赤羽橋で下顎後退症についての解説

こんにちは、港区(三田・赤羽橋)の矯正歯科専門医院、矯正歯科クリニック三田赤羽橋です。

下顎が本来のあるべき位置よりも後ろに引っ込んでいる状態を「下顎後退症」といいます。
「あごがない」と表現されることもあるこの症状は、見た目や機能性においてさまざまなリスクを抱えています。
今回は、下顎後退症について、その原因やリスク、治療法を解説します。
あごの位置に関して不安をお持ちの方や、お子さんに同様の症状がある方はぜひ参考にしてください。

 

下顎後退症とは

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下顎後退症は顎変形症の一つです。
上顎に対して下顎が後方にある状態を指し、このような位置にあることであごのラインが不明瞭になり、下顎が通常よりも小さく見えることが特徴です。
また、機能的にさまざまな問題が生じることもあり、日常生活にも影響を及ぼす可能性があります。

 

下顎後退症の原因

遺伝

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親から遺伝される骨格の構造によって、あごの成長が遅れたり、発達が妨げられたりし、下顎後退症が生じる場合があります。
こういった遺伝的要因は、家族内で類似の症状が見られることで、気づくケースが多いのが特徴です。
遺伝的要因による下顎後退症の場合はセルフケアでは改善が難しいため、多くの場合は治療が必要となります。

 

口周りの悪習慣

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後天的に下顎後退症を引き起こす原因に、口周りの悪習慣があります。
例えば、口呼吸や指しゃぶり、頬杖をつく癖、舌で歯を押す癖などがある場合、あごの骨が正常に発達しにくくなり、徐々に変形する可能性があります。特に、口呼吸はあごの後退を進行させる大きな要因です。

 

事故や外傷

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成長期の事故や外傷が、あごの発達に影響を与えることもあります。
例えば、スポーツ中の衝突や、不慮の事故などによってあごが成長しきっていない段階で大きな外傷を負うと、その後の成長に悪影響が及び、あごの変形が生じる可能性があります。

 

下顎後退症によるリスク

歯並び・かみ合わせの悪化
下顎が後方に位置している状態は、歯並びやかみ合わせの悪化につながります。
例えば、上顎が前に出やすくなることで、いわゆる「出っ歯」の状態になりやすくなります。
出っ歯になると、食べ物をかみちぎることが難しくなるほか、発音や見た目にも影響が出てきます。
また、口呼吸にもなりやすくなります。口呼吸は、さらなる歯並びの悪化や、虫歯や歯周病のリスク増加にもつながります。

咀嚼
下顎後退症をそのままにしておくことで、咀嚼機能に問題が出てくることも少なくありません。かみ合わせに問題があるために食べ物をしっかりとかみ砕くことが難しくなり、嚥下障害につながる可能性もあります。

見た目の印象の変化
下顎後退症の見た目における影響は、あごが小さく見えるだけではありません。
例えば、あごが後方にあることによって顔全体が平たく見えたり、口元が突出している印象を与えたりすることがあります。
これらの見た目の変化がコンプレックスとなってしまうこともあります。

睡眠時無呼吸症候群
下顎後退症が関連する問題の一つに、睡眠中に一時的に呼吸が停止する睡眠時無呼吸症候群があります。
下顎後退症の場合は、口呼吸による舌の脱力・後退や、骨格的な下顎の小ささによって気道が狭くなりやすく、これが無呼吸症候群のリスクを上昇させる要因となります。
質の悪い睡眠は、日中の眠気や倦怠感を引き起こすほか、全身疾患のリスクを高めることにもつながります。

 

下顎後退症の治療法

矯正治療

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矯正治療は、軽度から中程度の下顎後退症に対して行われる治療法です。
あごの発育不良やかみ合わせの問題が原因である場合、歯の位置を整えることであごのバランスを改善し、症状緩和を目指します。
外科手術を必要としない点はメリットといえますが、治療には時間がかかります。
また、重度の下顎後退症の場合は、矯正治療だけでは不十分なケースもあります。

 

外科手術

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矯正治療だけでは改善が難しいケースでは、あごを前方に移動させる外科手術が必要となります。
外科手術は、矯正治療よりも治療期間が短いというメリットがあります。ただし、外科手術には身体的な負担が伴います。
また、手術後のあごの安定を保つために数日から1週間程度の入院も必要になります。

 

下顎後退症の治療にかかる費用

下顎後退症の治療費用は、選択する治療方法によって大きく異なります。
矯正治療のみで治療を行う場合、数十万円から100万円程度の費用がかかり、治療期間は1~3年ほどです。
手術を伴う矯正治療の場合、さらに手術費用が加算されるため、合計で150万円から200万円程度の費用がかかると考えられます。
ただし、あごの機能に重大な問題があるために外科的手術が必要であると診断されれば、保険が適用されます。

 

下顎後退症を悪化させないために大切なこと

良い姿勢を保つ

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日常生活において姿勢を良く保つことは、下顎後退症の進行を防ぐためにとても重要です。
姿勢が悪いとあごの位置が自然と後退しやすく、あごの成長やかみ合わせのバランスに悪影響を与えます。
猫背や首の前傾姿勢は下顎後退の要因の一つとなるため、意識的に良い姿勢を保つようにしましょう。

 

鼻呼吸を心がける

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口呼吸は、下顎後退症の進行を助長するとともに、歯並びやかみ合わせの悪化、虫歯や歯周病のリスク増加、口臭の悪化といった、そのほかの口腔トラブルにもつながります。
意識して鼻呼吸を心がけることが、こういったトラブルを未然に防ぐためには重要です。
鼻炎などで鼻呼吸が難しい場合には、耳鼻咽喉科や内科の受診も検討しましょう。

 

早期診断・治療を受ける

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下顎後退症において、早期診断と早期治療はとても重要です。
特に成長期のお子さんの場合、あごが発育途中のため、早い時期に問題が見つかれば早期の改善が期待できます。
成人の場合でも、症状が軽度のうちに治療を始めることで、外科手術を避けられる可能性があります。

 

まとめ

下顎後退症は、美容的な問題だけでなく、生活の質や健康にまで影響を及ぼす可能性のある疾患です。
正しい知識を持ち、早期に対処することで、リスクを抑えることができます。
治療には時間と費用がかかることがありますが、症状や原因に合わせた治療を受けることで、その後の審美的・機能的リスクを避けやすくなります。

 



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