表側矯正
表側矯正とは、歯の表側に矯正装置(ブラケットやワイヤー)を装着して歯並びを整える治療方法です。長い歴史と実績があり、ほとんどの症例に対応できるため、幅広い方に選ばれてきた矯正方法です。
矯正装置は、金属製のものが一般的でしたが、近年では審美性を考慮した目立ちにくい装置も開発されています。セラミックやクリアブラケット、ホワイトワイヤーなどを使用することで、従来の矯正装置に比べて見た目の負担を軽減できます。
また、表側矯正は歯の動きをコントロールしやすく、複雑な歯並びや噛み合わせの治療にも適しています。発音や舌の動きに影響を与えにくいため、日常生活への支障が少ないのも特徴です。
当院では、患者さまのご要望やお悩みに寄り添いながら、最適な治療方法をご提案いたします。
目立ちにくい装置(ブラケット)
当院では歯の色に自然になじむ目立ちにくいブラケット(セラミックブラケット・クリアブラケット)を採用しています。
セラミックブラケットは高い耐久性と美しさが特徴で、主に大人の方におすすめです。
一方、クリアブラケットは軽量で目立ちにくく、特にお子さまや初めて矯正治療をされる方に適しています。
それぞれの装置にはメリットがあるため、患者さまのご要望やライフスタイルに合わせて、最適な装置を選んでいただけます。
セラミックブラケット:美しさと機能性を兼ね備えた矯正装置
セラミックブラケットは、装置の素材が白く目立ちにくいのが特徴です。
従来の金属製ブラケットと同じ機能を持ちながら、見た目に配慮した設計となっています。
そのため、矯正装置をつけていることをあまり周囲に気づかれたくない方におすすめです。
セラミックブラケットは特に大人の患者さまに人気があります。
職場やプライベートで矯正治療を行っていることを目立たせたくないという方にとって、自然な見た目を保ちながらしっかりとした矯正効果を得られるのが魅力です。
また、装置の表面が滑らかで汚れが付きにくく、清潔に保ちやすい点もメリットの一つです。
「矯正中も美しくありたい」「装置が目立つことに抵抗がある」という方は、セラミックブラケットをご検討ください。
クリアブラケット:透明感でさらに目立たない矯正装置
クリアブラケットは、透明なプラスチック素材を使用しているため、歯の色になじみやすく非常に目立ちにくい装置です。
軽量で装着感も良く、特に子どもの矯正治療にも適しています。
透明であることで、写真を撮る際にも装置が目立ちにくく、成長期のお子さまの歯並びを整える際に「矯正装置をつけていることを気にしてほしくない」という親御さんからの支持も多いです。
また、軽い装着感から初めて矯正治療を行う方にも選ばれています。
ただし、クリアブラケットは装置に着色が起こりやすいため、日々の歯磨きや飲食物に注意が必要です。
お子さまの治療では、ご家庭でのケアもサポートしながら、美しい歯並びを目指していきます。
ホワイトワイヤーで叶える「目立たない矯正」
矯正治療中でも「目立たない装置で過ごしたい」というご希望を叶えるために、当院ではホワイトワイヤーをご用意しています。
特別な日や大事なイベントに合わせて、ワイヤー交換の際にホワイトワイヤーを選ぶことが可能です。
「この1ヵ月だけ目立たない装置にしたい」といった一時的なご要望にも柔軟に対応いたします。
例えば、結婚式や成人式、就職活動の面接、大切な写真撮影が控えている時期。そんなタイミングで「矯正装置が目立つのは少し気になる」と感じることもあるかもしれません。
ホワイトワイヤーは、従来の金属製ワイヤーと比べて目立ちにくく、口元の印象を自然に見せることができます。
特に女性の患者さまにとって、外見への気遣いは大切なポイント。女性としての繊細な心配りを大切にしながら、治療を進めていきます。
患者さまの「日常の自信」をサポートするのも、矯正治療の大切な一環です。
治療中も美しさを大切にしたい方、イベントに合わせた装置の選択を希望する方は、ぜひご相談ください。
一人ひとりのライフスタイルに合わせた治療を一緒に考えていきます。
表側矯正のメリット
さまざまな症例に対応できる
表側矯正は、軽度から重度まで幅広い歯並びや噛み合わせの問題に対応できる治療法です。
歯の不正咬合や歯列不整の程度に関係なく、患者さまの症例に合わせて、最適な治療プランを提供することができます。
そのため、治療を受ける方のニーズに応じた柔軟な対応が可能です。
発音などに影響が出にくい
表側矯正では、装置が口の中に設置されますが、発音や会話に与える影響が最小限に抑えられるため、日常生活で大きなストレスを感じることは少ないです。
特に、装置が外見に与える影響を気にされる方も多いですが、表側矯正は発音や会話に関して、比較的自然に過ごすことができるため、治療中でも社会生活に支障をきたしにくいです。
治療費を抑えて矯正できる
表側矯正は、他の矯正方法と比べて治療費が比較的抑えられるため、予算を気にされる方にとっても負担を軽減することができます。
高額な治療費を避けたい方でも、しっかりとした治療を受けることができるのが大きな魅力です。
治療費を抑えつつも、しっかりとした結果を得られるため、経済面でも安心して治療に取り組むことができます。
目立ちにくい装置も選べる
近年では、表側矯正の装置も目立ちにくいものが多く登場しています。
例えば、セラミックブラケットやクリアブラケットは透明感があり、矯正装置が目立ちにくいため、治療中でも見た目を気にせず過ごせます。
また、ホワイトワイヤーなども選択でき、装置の色が目立ちにくく、周囲に気づかれにくいです。目立たない装置を選ぶことで、矯正中でも美容面の悩みを最小限に抑えることができます。
表側矯正の注意点
口元に突出感が出てしまう
表側矯正は、歯に装置を取り付けるため、治療の初期段階では口元にわずかな突出感が生じることがあります。
このため、笑ったときや話しているときに、口元が少し気になる場合もあるかもしれません。
しかし、治療が進むにつれて歯並びが改善されることで、口元のバランスも整い、最終的には自然で美しい笑顔を取り戻せます。
この注意点は治療の過程における一時的なものであり、しっかりと治療を続けることで解消されます。
装置が当たって口内炎になりやすい
初めて矯正装置を装着すると、口内の粘膜に当たる部分ができることがあります。
このため、装置が口内に擦れて口内炎ができることも少なくありません。
口内炎ができた際は、専用のケア用ジェルを使って症状を和らげる方法も提案いたします。
痛みを感じた場合は、早めにご相談いただければ、適切な対応をいたします。
矯正装置が人に見えてしまう
表側矯正では、装置が見えるため、他人から矯正治療中だと気づかれることがあります。これが気になる方にとっては少し不安に感じることがあるかもしれません。
ただし、最近では目立たない装置も増えており、セラミックやクリアブラケットなど、見た目を気にせずに矯正治療を進められる選択肢もございます。
装置に引っ掛かった食べ物が周囲に見えてしまう
食事中に矯正装置に食べ物が引っ掛かることがあります。特に初めて矯正を行う方は、この点に気を付ける必要があります。
しかし、食後には歯磨きやデンタルフロスを使ってしっかりとお手入れをすることで、清潔に保つことができます。
また、食べ物が引っ掛かってしまった場合でも、食後に歯磨きをすることで問題を解決できるので、少しの手間をかけることで日常生活に支障をきたすことはありません。